・どんな叱り方をしていますか?

・効果のある褒め方とは?

・効果のある励まし方とは?

どんな叱り方をしていますか?

子どもを叱るとき、よく目にするのが「恐怖や支配によって抑えこむ」叱り方です。
「~しなさい」「~してはだめ」「言うこと聞かないと怒るよ」など、強制的や脅しの言葉です。
そしてそれを言っている時の大人は「冷静」ではありません。
その理由は、自分が正しいと思っている・自分のほうが権力が上だと思っている・大人のプライドがある・自分の言うことを聞けない子どもに対して腹が立つ
など自分には当てはまってないと思うかもしれませんが、恐怖や支配で抑えるように叱っている時、冷静でない時はこのような理由が心のどこかにあります。
たしかに子どもを叱ったり注意をすることは必要です。
でもあなたが正しいと思っている「しつけ」は本当に正しいやり方でしょうか?
いくら子どもに注意しても、また同じことを繰り返したり効果がない。という経験はありませんか?
その理由はいくつか考えられます。「効果のある注意の仕方」にはいくつかのポイントがあります。

1.まず冷静であること 冷静でなければ「恐怖や支配による抑えこみ」の注意をしてあなたの一方的な言動で終わりです。
これでは効果はなく、子どもにも不満が残るだけです。
大人もそうですが、子どもも冷静でないといけません。
泣いていたり話ができない状態なら、まず落ち着かせて冷静になることを第一優先します。
話をするときは冷静に。そして手を握ったりスキンシップをとると、子どもも落ち着いて安心もします。
大人も子どもも冷静になることが、まず最初の準備です。

2.「子どもの気持ち」に「あなたの気持ち」を近づける ちがう言い方をするならば、「子どもの気持ちや思いを理解しようとする」「叱る。ではなく寄り添う」「子どもの目線(考え方)に合わせる」といった感じで、「あなたの味方だから理由を教えてほしい。理解をしたい」という思いを子どもにわかってもらうことが大切です。
子どもは何をするにしても、どんな悪いことをしても必ず理由があります。
でも知識と経験の無さから間違った方法をとることがあります。
大人はそれが間違ったことだとわかっているので、叱ったり冷静でなければ腹が立つこともあります。
子どもが間違った方法を選ぶのは仕方のないことです。
知識や経験がないので間違った選択をするのは当たり前なことです。
そんな子どもの現状と発達段階、現在の能力をしっかりと理解してあげてください。

3.まずは話を聞き、認めてあげる・共感共有する 大人が一方的に話したり注意をするのではダメです。実際のところ子どもは聞いていません。
聞いているようでも脳まで届かずに、重要視もされないので効果がありません。

どうやって脳まで届けるか、重要視してもらうか、それはまず話を聞いて共感共有してあげる、受け入れてあげることです。
それによって子どもが冷静さと安心感を得ます。それから話をして伝えることで初めて脳まで届くようになり、効果が生まれるのです。
そんなのんびり時間がとれない!ということもあるでしょう😥
その場合は時間があるときに後回しでも仕方ありませんが、これだけは覚えておいてください。
あなたが一方的に注意した分だけ、子どもにとっての人間性・自信・自己肯定感・自主性・感情のコントロール・あなたとの信頼関係、これらが失われていくということを😥 

4.最後にフォローをする(愛情・信頼を伝える) できれば子どもを叱りたくない人がほとんどだと思います。
でも本当に子どもに寄り添い、目線を合わせて、子どものことを理解しようと思うと、子どもを叱るということはものすごく減ります。
今まで叱っていたようなことも、子どもを無理矢理に抑え込んでいたことも、何であんなことで叱っていたのだろうと思うようになります。
そして関係性も向上して子どものEQも大きく育っていきます。
たとえ叱ることがあっても、子どもにしっかりと寄り添い、不満が残らないようにお互いに話して、最後はちゃんとフォローをしてあげてください。
「あなたのことが大好きだよ」「あなたならわかってくれる。できると信じている」そんな風に愛情と信頼を伝えてあげてください。
日本人のほとんどは、子どもを叱った後にこの言葉をかけれないのが現状です😥
これができるとできないでは、その後の人間形成に大きな違いが生まれます。
恥ずかしかったりプライドがあるとしても、それは子どもの幸せな未来には全く必要のないものです。
最後は愛情と信頼を、しっかりと言葉で伝えてフォローをしてください。

効果のある褒め方とは?

子どもを褒める中で大切なことは、別の項目でお伝えしているように「結果」ではなく「過程」です。
過程を褒めないと子どものEQは伸びません。それにプラスしてどのような褒め方が良いのか?
まず一言での褒め方は効果としては薄いです。「すごいね」「おりこうだね」「よくやったね」このような一言の褒め言葉ではなく、子どもが頑張ったことでどんな効果が生まれたのか・どのような良い面が結果につながったのか・など具体的な部分を伝えることが大切です。
例として
子どもが洗濯のお手伝いをしてくれた→「えらいね・助かったよ・ありがとう」などの一言では、具体的ではなく生まれた効果もわかりません。
お手伝い内容の過程を褒めて、あなたが手伝ってくれたおかげで〇分も早く洗濯が終わったよ。
この時間は〇〇に使おうね。など子どもが作り出した効果を教えてあげること。
子どもが自転車に乗れるようになった→「よく頑張ったね」「すごいね」など一言ではなく、たくさん失敗したけどあきらめずに努力したね。他のことでも頑張ったらできるようになるとわかったね。これでいろんな所に自転車で行こうね。散歩したり他の公園、買い物にも行けるね。
など生まれた効果の内容は何でもいいのですが、頑張ったことで具体的にどんな効果や結果につながったのかを教えてあげることが、子どものEQを大きく成長させる「効果のある褒め方」です。
獲得した物や能力、そして時間や経験など目に見えないものも、自分の努力や力で得ることができた・作り出した・結果につながった。という実感を子ども自身が持てるような褒め方が大切です。

効果のある励まし方とは?

子どもを励ます時に大切なのは、「子どもの気持ちに共有共感して寄り添うこと」です。
何かに挑戦する時や何かをがんばっている時、不安・心配・孤独などの気持ちを、子どもは持っている場合があります。
大人でも同じ状況があると思いますが、知識や経験の少ない子どもはなおさらです。
子どもがそんな気持ちを抱えている場合、安心したり自信を持てる環境を作ることが大切です。
大切なポイントは
1.挑戦することの意味や効果を伝え、子どもが前向きに捉えれるように。
子どもが自身が「したくないこと」にならないよう、自分から「したい」と思えるようなモチベーション状態になることが大切です。
ここで注意してほしいのは「ごほうび」でのモチベーションアップでの効果は薄いということです。
その場では子どものやる気は上がり、がんばるかもしれませんが継続性がなく、主体的ではありません。
これはかなりの研究・実験データで実証されています。
ごほうびではなく、子ども自らが得る効果や、向上の気持ちを高めるような環境を作ってあげることが大切です。
この効果というのは先ほどの褒め方にあったような「子どもが生み出す効果や良い面」と同じような感覚です。

2.子どもが抱えている不安や心配に寄り添う。
子どもの気持ちの中にある不安や心配を理解してあげて、共感共有をしましょう。
その上で挑戦させるのは難しいかもしれませんが、子どもが前向きになるような環境を作ること。

「失敗してもいいんだよ」という安心感を与えること。
「でも君ならできる」という自信を持たせること。
それでも子ども自身ができない・したくないとい状態なら無理強いはやめましょう。
大切なのは子どもが主体的に取り組むことです。
無理矢理にさせても何の効果もありません。
下手をすると子どもの中に恐怖心やトラウマが残ってしまいますので😥

子どもを励ます時・応援する時でもやはり大切なことは「愛情」です。
どんな時でも味方だよ・君ならできる・応援してる・信じてる。
そんな愛情のこもった言葉は、子どもに安心感と自己肯定感を与えます。
そしてそれは子どもにとっての挑戦心・勇気・自信に変わります。
子どもはまだ、挑戦することの効果やメリットを自分自身では見出すことが難しいかもしれません。
挑戦をするには勇気や自信が必要です。
あなたの愛情が、その原動力となるのです。